アメリカがイランを制裁する7つの本当の理由

中東での緊張が高まっています。
アメリカがイランへのプレッシャーをますます強めているようです!

ところで、アメリカはどうして、ここまでイラン制裁にこだわるのでしょうか?

アメリカの言っている事をストレートにとれば
「イランが核開発をやめないから!」ってなります!

でも、本当にコレが理由だなんて信じてる、そんなおめでたい人は居ないですよね?

だって、核兵器なんてイスラエルだって北朝鮮だって持っているんですよ!

すでに核兵器を持ってる国を放っておいて、
まだ持ってるか分からない国を制裁する! その心は・・・?

もちろん、いつものように『自国に得があるから』(笑)
もっとハッキリ言えば、イランを叩く事で、自国を有利にできるか、
何かを略奪出来るかのどちらかって事!

世界のため!とか屁理屈こねて、戦争したり略奪したりするの、
飽き飽きするほどいつものパターンですよね?

っと言うことで、イラン制裁で
今度はアメリカがどんな良からぬ事を企んでいるのか?(笑)
様々な角度から分析して、7つの項目にまとめてみました!


▼表向きの理由
・イランの核開発をやめさせるため

▼本当の理由
1,基軸通貨としてのドル防衛
2,ニクソン・ショック第四次中東戦争の流れ再び
3,公共投資としての戦争で経済を潤したい
4,中国・日本潰し
5,中東石油の完全支配
6,イランの原油利権略奪
7,イスラエル援護のため



1,基軸通貨としてのドル防衛

アメリカという国が、借金大国という事はご存知ですよね?
つーか、借金大国って言うよりも、ハッキリ言えば借金だけで暮らしているような国なんです。

しかも、財政赤字は4年連続1兆ドルを突破!
借金が減る見通しなんて、一切ない訳です。

人間で言えば、破産街道まっしぐらってトコでしょうか?

それなのに、アメリカが破産しない理由というのは、金を貸してくれる人が居るから!
つまり、色んな国がドルを買って使ってくれるから!

要は、ドルが基軸通貨になっていて、貿易や色んな商取引でドルが使われるから、
何とか破産しないで済んでいる訳です。

もしこれが、何かアメリカ経済の雲行きが怪しいから、
料金は円とかユーロとか、ドル以外で払ってください!なんて事になったら、
アメリカは、すぐに破産になってしまう訳です!

これは、何としても基軸通貨の地位を守らなくてはいけませんよね?

そこで、アメリカは大金が動く商取引に常に目を光らせ、ドル以外を使う国があったら、
「おい、テメエ! ナメんじゃねーぞ!」っとやる訳です。

そして、今までにコレに逆らった国のリーダーは全て消されて来ました!

イラクサダム・フセイン氏は、原油輸出の決済通貨をドルからユーロに切り替えたため、
大量破壊兵器所持」と因縁を吹っかけられてアメリカに殺害されました。

リビアカダフィー大佐は、決済通貨をドルでもユーロでもなく、
アフリカ統一通貨にしようとして、NATO(欧米)に殺害されました。

そして、イランは決済通貨をドルから、ユーロや円に切り替えたため、
アメリカに付け狙われてるという事!

※関連情報
▼米財政赤字 4年連続1兆ドル超に
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120201/t10015683251000.html
▼決済通貨ドルへの兆戦(ユーロ、ルーブル
http://www.financial-j.net/blog/2007/03/000152.html
カダフィ氏が殺害される理由
http://d.hatena.ne.jp/Asmodeus-DB/20111022/p1
▼イラン、原油のドル建て決済を中止=通信社
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnJS808667520071209



2,ニクソン・ショック第四次中東戦争の流れ再び

基軸通貨としてのドルの覇権が揺らいだ時が、実は以前にもありました。

1970年代の初頭、ベトナム戦争のつけで巨大な財政赤字を抱え、
大幅な輸入超過による貿易赤字も抱えていました。

この結果、アメリカからドルがどんどん流出してしまい、
ついには、ドル本位制による金とドルとの交換に応じられなくなってしまいました。

この時、アメリカがとった政策が、もう金との交換やめた!という宣言です(笑)
このジャイアン国家のわがままで、世界経済は甚大な被害を被りました。
これがニクソン・ショックです!

ところが、この話にはまだ続きがあるんです!

ニクソン・ショックで失った自国貨幣の信用回復と、
自国経済の起死回生という一石二鳥を狙いたいワガママ国家は、
ナント第四次中東戦争を引き起こす訳です。

結果、原油価格は10倍に跳ね上がり、原油の流通を握るアメリカの経済は見事に回復し、
高額の石油取引にドルが使われることで、ドル需要が急増!

そして、ドルは金の裏打ちはヤメましたが、石油によって裏打ちされる通貨となり、
何とか信用を回復した訳です!

つまり、何が言いたいかというと、中東戦争を起こして原油価格を急騰させ、
再びこの時のように、自国経済の回復と自国通貨の信用回復を目論んでいるという事。

※関連情報
ニクソン・ショック - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF



3,公共投資としての戦争で経済を潤したい

日本で公共投資と言えば、建設業を思い浮かべる人が多いと思います。

これは、日本の産業構造や、いわゆる族議員の働きによる利益誘導で
道路や建設関係に資金が落とされる事が多かったから。

このため、極端な例だと、人が居ない山奥にバイパスを通してしまったり、
1歩でまたげるような小川にダムを建設してしまったりと、
必要のない工事が行われてしまう事もありましたよね?

アメリカの場合、これが建設業でなく、実は軍事産業になっているんですね。

つまり、軍事産業という利益集団に担がれた議員は、
公共投資として、戦争や紛争を起こそうとする訳です!

日本で必要のない工事が行われるのと同じように、
アメリカの場合は、必要のない戦争が行われるという事。

※関連情報
軍産複合体 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E7%94%A3%E8%A4%87%E5%90%88%E4%BD%93



4,中国・日本潰し

この辺まで、読んでくると、そろそろアメリカの考えてる事が
手に取るように分かって来たと思います。

この国というか、アメリカを支配する金融ユダヤ勢力が考えてる事は、
ただただ、アメリカが覇権を握ったまま一極支配を続ける!って事。

ところが、今のアメリカはもう破産寸前で虫の息!
このままだと、中国・日本・ロシアあたりに経済の覇権を握られてしまうのではないか?

そんな時は、そう! 足を引っ張ってやれ!

って事で、中東で問題が起これば、
石油の価格が急騰して中国や日本経済にマイナスになる。

ヨーロッパ諸国には、事前にリビアを叩き潰して、
石油利権の分前というか、代替ルートを与えてあるし、
自国は中東の石油をほとんど支配しているので問題ない!

つまり、原油価格上げる事によって、原油を輸入に頼るライバル国
中国や日本の経済だけをピンポイントで叩けるって事!



5,中東石油の完全支配

中東の産油国のほとんどは、アメリカの影響下に入っていますが、
イランとシリアだけは、ロシアや中国を後ろ盾にしています。

アメリカとしては、この2国を潰して親米の傀儡政権を樹立出来れば、
中東をほぼ完全支配する事ができます。

この事で、ロシアや中国の力を削ぐという意味もあるでしょう!

ただし、もっと大きな意味で、中東のエネルギー資源を完全支配するという事は、
アメリカが石油輸入国に対して、強力な切り札を握る事になります。

それは!
『俺の言う事聞かなきゃ、石油輸出してやらないよ!』

つまり、石油輸入国がみんな、今の日本みたいに
アメリカの言いなりにさせられてしまう危険があるという事。

アメリカとしては、この魔法のカード、ぜひ欲しいところですよね?



6,イランの原油利権略奪

これはもう、言うまでもありませんよね?
完全にメイン・イベントの一つ!

イラクの時も、リビアの時も資源の略奪は
アメリカが軍事行動起こす時の大きな目的の一つですから♪

しかも、イランは原油の他にも天然ガスや鉱物資源もたっぷり!
破産寸前のアメリカとしては、是非とも頂いてしまいたい!というところでしょうか?

※関連情報
▼世界各国の石油埋蔵量などをグラフ化してみる(2011年3月作成・EIAデータ版)
http://www.garbagenews.net/archives/1697131.html
天然ガス埋蔵量(国別) 資源ランキング
http://resource.ashigaru.jp/top_rank_gas_proved_reserves.html
▼イラン、鉱産資源埋蔵量で世界の上位10カ国にランクイン
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=24885



7,イスラエル援護のため

アメリカがイスラエルを援護というよりも、
ある意味「ユダヤアメリカ戦争屋一派=イスラエル」なんですよね。

これって、説明いらないですよね?(笑)



さてさて、こんな感じでアメリカがイランを制裁する理由を分析してみると、
何とも自分勝手な理由ばかりだった!という事がお分かり頂けたと思います。

それなのに、いつも口では「正義のため!」だとか「世界のため!」
「我々は世界の警察だ!」などと美しい屁理屈をこねる。

そんな、口先だけの三等国家!
それが、ユダヤアメリカの真の姿ではないでしょうか?


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