日中貿易の決済通貨変更と次代の基軸通貨争い

今回の訪中で野田首相が中国首脳と会談しました。

そこで、日本が中国国債を購入する事、
日中貿易の決済通貨を円と人民元にする事が合意になったそうです。

これは、かなり衝撃的です!

中国国債購入で合意=円・人民元の貿易決済も促進―日中首脳会談
【北京時事】野田佳彦首相と中国の温家宝首相は25日の会談で、日本政府が人民元建て中国国債を購入することで合意した。貿易取引で、円と人民元による決済を促す方針でも一致。両国の経済関係を緊密化し、一段の貿易拡大につなげるのが狙い。ただ、人民元の国際的な立場が上がることで、基軸通貨である米ドルの地位が低下する「ドル離れ」に拍車が掛かる端緒になりかねず、欧米諸国の反発も予想される。
中国国債購入には、為替市場での円売り介入で積み上がった外貨を使う。購入額は最大100億ドル規模とみられ、1兆3000億ドル前後に達する日本の外貨準備全体の1%にも満たない。市場への影響を考慮し、少額でスタートして徐々に買い増していく方針だ。
中国は以前から日本国債保有しており、中国による売買が国債価格を左右する一因とも言われてきた。日本側は、中国国債を持つことで、経済分野での意見交換をより活発にし、関係を深めることを目指す。
両首脳は、円・人民元の貿易決済拡大や、両通貨を直接取引する為替市場の育成を支援することも決めた。日本にとって中国は世界最大、中国にとっても日本は上位の貿易相手国。しかし、日中貿易のほとんどは米ドルで決済している。円・人民元で直接決済すれば、ドルとの両替が不要になるため取引コストを低減できる。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111225-00000070-jij-pol

国債については、その国の借金札なのですが、
日本が買い支える事によって、人民元の国際的な価値が上がる反面、
使い方によっては、ある意味兵器にもなります!

経済的に弱った時に、国債を売り浴びせられたら、
ギリシャやイタリアのように 一気に破綻寸前まで追い込まれてしまいます。

という事で、中国は国債を売る相手をかなり制限しています。
それを、今後日本に大量に売る!というのも重要ですが。

さらに、ビックリなのが『日中貿易における人民元建て、円建て決済の促進』

今まで、日中貿易はドル決済で行われていました。
それを、人民元建て・円建てにするという事は、
基軸通貨としてのドルの否定です。

『対米隷属の野田政権がドルを否定?』ってなぜ?
この記事を読んで、理解不能になってしまいました。

正直言えば、基軸通貨の地位を失うことが、
アメリカが最も恐れている事だからです。

今までに、基軸通貨としてのドルを否定することで、
たくさんのリーダー達が消されています。

イラクサダム・フセイン氏は、原油輸出の決済通貨をドルからユーロに切り替えたため、
大量破壊兵器所持」と因縁を吹っかけられてアメリカに殺害されました。

リビアカダフィー大佐は、決済通貨をドルでもユーロでもなく、
アフリカ統一通貨にしようとして、NATO(欧米)に殺害されました。

そして、イランは決済通貨をドルから、ユーロや円に切り替えたため、
今、アメリカに付け狙われてる訳です。

そんなヤバイ事を、対米ベッタリの野田首相がサクサクッとやらかしてしまった!
一体、この事が何を意味するのでしょうか?


アメリカの没落が、もう隠せないところまで来てしまった今、
次代の基軸通貨は、中国の『人民元』?
それともロシアの『ルーブル』?

そして、世界最強の経済力と通貨『円』を持ちながら、
世界最劣の『政治家』『官僚』『マスコミ』『財界』という売国軍団に蝕まれた日本。

その我が日本が、次代の基軸通貨争い・経済の覇権争いに、
名乗りをあげたという事なのでしょうか?


てか、野田さん こんな事して大丈夫?
今頃『房総沖に一発欲しいのか?』とか
『東南海沖に食らわすぞ!』
なんて言われてんじゃないの?


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