韓国軍への銃弾提供と武器輸出三原則

スーダンでPKO活動している自衛隊の銃弾1万発が、
韓国軍に提供されたそうです。

日本、「平和憲法」に違反か?
日本のマスコミによれば日本安全保障会議は韓国軍の要請を請け、南スーダンに約1万発の銃弾を送ることを決めた。これより前、南スーダンに主にエンジニアと医療関係者を派遣している韓国は国連に対し、現地の内紛が拡大し、危険性が高まったことを受け、補足的な武器弾薬を提供するよう要請していた。
日本の法律ではこうした決定は国連との協力の枠内で内閣が承認した場合のみ、採ることができる。1947年の平和憲法の採択で戦争を放棄して以来、日本が他国に銃弾を提供するのは初めて。
23.12.2013, 19:21
http://japanese.ruvr.ru/2013_12_23/126345372/

日本には、ご存知武器輸出三原則というものがあります。

これは、厳密には憲法や法律で規定されている訳ではないのですが、
憲法の前文と9条に基づいた、武器輸出規制や運用面の原則です。

もっと簡単に言えば、佐藤栄作内閣以降の歴代政府の自主規制といった感じでしょうか?

ですので、ロシアのメディアでは、憲法に規定されてないけど、
解釈や運用原則を急に変える事自体、違反と同じなのではないか?
といった書き方になっている訳ですね。

憲法うんぬんの難しい問題は、この際どうでも良いのですが、
何よりも問題なのは・・・

ここに来て、政府=裏社会がいきなり前例を破り、
自主規制を取っ払ってしまった事。

しかも、1947年以来、じつに66年ぶりに他国に銃弾を提供するという形で。

これに対し、日本の政府はこんな風に弁明しています。

南スーダンPKO 韓国軍に銃弾提供 政府、三原則例外の「緊急」
政府は23日、武装勢力の襲撃で治安が悪化している南スーダンで、国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊部隊から、銃弾1万発を国連を通じて現地の韓国軍に無償で提供したと発表した。国連と韓国からの要請を受けたもので、政府は韓国軍や、その宿営地に身を寄せる避難民の安全確保のため「緊急性・人道性が高い」と判断し、PKO協力法に基づく物資協力の一環として応じた。自衛隊の銃弾が他国に提供されるのは初めて。
国連と韓国から「防護のための銃弾が不足している」との要請が22日にあった。これを受け、安倍晋三首相は23日、国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合と9大臣会合を招集して対応を協議し、持ち回り閣議で提供を決定した。
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は23日夜、銃弾提供についての談話を発表した。提供は(1)隊員や避難民の生命・身体保護のため一刻を争う(2)現地で韓国軍と同型の銃弾は自衛隊しか保有していない−ことから「緊急事態」と判断し、武器輸出三原則などの例外と位置付けた。提供銃弾が避難民らの安全確保のみに使用されることなどを前提にしている。
また、官房長官談話では「平和国家の基本理念は維持しつつ、国際協調主義に基づく積極的平和主義の考えの下、今後も国際社会の平和と安定に一層貢献していく」と強調した。
PKO協力法は、PKOや国際救援活動などで「適当と認めるときは物資協力を行うことができる」としており、提供物資に銃弾が含まれるかの規定はない。銃弾は十分な備蓄があり、自衛隊の活動に影響はないという。
南スーダンでは国連南スーダン派遣団(UNMISS)が治安維持や施設整備などの活動を実施。陸自は首都ジュバに施設部隊約350人、韓国軍は東部ジョングレイ州に約280人を派遣している。同州では武装勢力の襲撃でインド軍の2人が死亡するなど、治安悪化が目立っている。
外務省は23日、「治安がさらに悪化することが懸念される」として、南スーダン渡航に関する「危険情報」を、渡航延期要請から滞在者に対する退避勧告に引き上げた。
産経新聞 12月24日(火)7時55分配信
http://www.freezepage.com/1387856403IBZJSHPPDE

なんでも「緊急性」と「人道性」が高いので、三原則の例外にあたるのだとか。

つまり、今後は「緊急」と「人道」の名のもとに、
日本版NSCやら偽大臣の方々が、色んな「例外」を作る予定があるって事でしょうか?

今回の件を風穴にして、またまた色んなゴリ押しが始まる?
なんて警戒しているのは、私だけじゃないですよね?

という事で、今後の動静を生暖かく見守りましょう!


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