キプロスの金融危機とEUとロシア

キプロス金融危機で、高額預金の60%が消失するそうです。

高額預金、60%削減も=キプロス
ブリュッセル時事】キプロス中央銀行は30日、政府・中銀の管理下で再編される最大手キプロス銀行の高額預金者らに対し、預金保険で保護されていない10万ユーロ(約1200万円)超の預金のうち、60%の削減を強制する可能性があると発表した。当初は40%程度と予想されていた。(2013/03/31-01:13)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013033100009

つまり、高額預金預金者が60%の預金を奪われたという事。

で、キプロスは、その後どうなるかと言うと、
こんな風になるそうです。

超過分の預金、最大6割を銀行再建に…キプロス
【ローマ=末続哲也】金融危機に陥ったキプロスからの報道によると、同国の中央銀行は3月30日、最大手キプロス銀行の10万ユーロ(約1200万円)を超える預金に関し、超過分の最大60%を同行再建の原資とする方針を示した。
預金者の負担が当初の予想より膨らんだ形で、反発を招きそうだ。それによると、10万ユーロを超える預金のうち、37・5%は資本増強のため同行の株式に転換される。さらに22・5%も必要に応じて株式に転換される。残る40%は銀行再建のめどが立つまで凍結される見通しという。
(2013年4月1日10時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130401-OYT1T00280.htm?from=ylist

なんと、預金者のお金で銀行を再建しちゃうそうです(笑)

しかも、良く読んで行くと、10万ユーロを超える預金のうち、
37・5%は銀行行の株式に転換、22・5%も必要に応じて株式に転換、
残る40%は銀行再建のめどが立つまで凍結!

つまり、銀行再建まで、10万ユーロを超える額は、
一銭も返しませんよって事!

つまり、銀行が預金者からお金を奪って、銀行を再建しちゃうって事。

もっと分かりやすく言うと、銀行がお金の貸し主に対して、
「お前らの金で、自社を再建するから、10万ユーロ以上はびた一文返さない!」
と威張っているわけです(笑)

何とも狂った借り倒しですよね?

でも、こういう風に借り倒して威張ってる奴を、良く知ってるような・・・。
なーんて、思っているとやっぱり(笑)

キプロス支援:「ロシアマネー」流出の危機
欧州連合(EU)などの金融支援が決まった地中海の島国キプロスが、支援の条件として高額預金の強制削減を受け入れたことで、預金の3分の1を占めるといわれる「ロシアマネー」が流出の危機にある。支援の条件としてEU諸国並みの税率や金融規制を課せられ、キプロスが目指していた世界の資金を集める「金融立国」モデルは転換を迫られている。
ロシアの資金は、旧ソ連が崩壊した90年代から流入し始めた。同じ東方正教会に属する文化的近さに加え、キプロス法人税はEUで最低の10%。株式配当課税はほぼゼロのため、資源ビジネスで財を成した新興財閥が相次いでキプロスに子会社を設立していた。
◇全預金の3分の1
キプロス租税回避地兼オフショア(海外)金融取引拠点として、ロシア経済に組み込まれてきた。キプロスの全預金の3分の1はロシア資金と言われるまで膨れあがった。ユーロ危機でEU各国が自国の資金を引き揚げる中、11年にはロシア政府がキプロスへの金融支援を実施し、ロシアマネーの流入は続いていた。
キプロスはEUの支援を受ける条件として、大手2行の10万ユーロ(約1200万円)超の預金を強制的に削減することを決めた。削減率は4割に達する見込みで、「約50億ユーロのロシアの預金が打撃を受ける」(英調査会社)とされる。
EUとの金融支援を巡る協議の中で、キプロスはロシアマネーの流出を恐れて全預金者に広範に課税をしようとした。しかし、EU側は「ロシアのマネーロンダリングに使われている」との疑惑から、キプロスに対し、あくまで高額預金者の負担を要求。資金洗浄対策も支援の条件に盛り込み、ロシアマネーの排除にこだわった。
政治家と太いパイプを持つキプロスの著名財界人で国営テレビの取締役も務めるザバリス氏は「キプロスの本当の苦難はこれからだ。金融業が衰退し、若者は島外で仕事を探すしかなくなるだろう」と話す。【リマソル(キプロス南部)で坂井隆之、モスクワ大前仁】
◇「生命線のロシア人が去ってしまう」
「ロシア人はこの街の生命線。彼らが去ってしまわないか心配だ」。首都ニコシアから南西へ約60キロ。海辺のリゾート地リマソルでレストランを営むフリストスさん(54)は、不安顔で語った。店頭には、ロシア語のメニューが書かれた立て看板が置かれている。幹線道路沿いには、食料品店、書店、不動産、幼稚園など、ロシア語を掲げた店舗や建物が並び「ロシアタウン」の様相だ。
リマソル市の関係者によると、10年ほど前からロシアの企業・個人にサービスを提供する金融会社や高級マンションが急増し、観光客も増加の一途だったという。市は飲食店員とタクシー運転手にロシア語を無料で教える教室も開講。昨年6月にはロシア正教会トップの総主教が訪れ、清めの儀式も行った。ロシアの都市名になぞらえて「リマソルグラード」と呼ぶ地元メディアもあるほどロシア人が経済を支えてきた。
キプロス国内では、預金者負担という荒療治を求めたEUに対し「尊厳を踏みにじられた。ロシアに支援を求めた方がましだった」(タクシー運転手の男性)といった怒りも渦巻く。
リマソルの会計事務所に勤めるロシア人会計士は「もうロシア企業がキプロスに投資をする理由はどこにもない」と言い切る。既に資金の移転についての相談が顧客企業から寄せられているといい、「マルタやラトビアなど別の租税回避地を探すことになるだろう。代わりはいくらでもある」と話す。【坂井隆之】
毎日新聞 2013年03月31日 11時44分(最終更新 03月31日 19時35分)
http://mainichi.jp/select/news/20130331k0000e030102000c.html

やっぱり、欧州連合(EU)=ユダ金ちゃんの仕業でした!(笑)

つまり、キプロス問題を簡単に表現すると、
ユダ金ちゃんが、ロシアの影響下にあったキプロスを破綻させて、
ロシア人の預金ごと、ロシアから奪い取ったという事!

ある意味、ロシア vs ユダ金の因縁の対決の一部という訳ですね。

ロシアは、ユダ金のこのような攻撃の先手を打って、
国内から外資系金融機関=ユダ金の締め出しをしています。

Foreign banks banned from opening branches in Russia
http://rapsinews.com/legislation_news/20130315/266725728.html

これに対し、ユダ金ちゃんは、ユダ米を使って、
ロシアに人工隕石兵器で攻撃を行なったりしている訳ですね。

TPP強制への恫喝とロシア爆撃機の日本列島周回
http://d.hatena.ne.jp/rebel00/20130316/1363399402

でも、強欲なユダ金ちゃんにとって、キプロスなんてジャブに過ぎません!

シリア、イランを占領した後は、
ロシアを制圧したいと中東でゴチョゴチョやっている訳ですね。

そして、それを知り尽くしている元KGBプーチンさんは、
シリアや日本の防衛、中国との連携などに尽力しているという事。

頑張れプーチンさん!


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