胡錦涛主席の引退と今後の中国の政局

中国の胡錦涛国家主席が、
2013年初めまでに政界を完全引退するそうです。

このニュースが単独で入って来た時は、
一瞬ヒヤリとしたのですが、詳細が分かって来たら納得です。

胡錦涛国家主席、腹心の昇格条件に完全引退の意向=関係筋
[北京 31日 ロイター] 中国指導部に近い複数の関係筋によると、中国の胡錦涛国家主席は、軍の最高意思決定機関に当たる共産党中央軍事委員会の副主席に、側近中の側近である李克強副首相を昇格させようとしている。引退後も軍への影響力を保持する意向とみられる。
関係筋によると、今秋の党大会で李克強副首相が党中央軍事委員会副主席に就任するという条件の下に、胡錦涛国家主席は2013年初めまでに、最高ポストとの直接の関係をすべて断ち切ることを望んでいる。
胡錦涛国家主席は、権力交代時に起こりがちな内紛を避けるため、向こう7カ月の間に、党総書記、国家主席、中央軍事委員会主席のポストを全て習近平国家副主席に譲り完全に引退することを望んでいるという。
江沢民国家主席の場合には、党総書記および国家主席の座から引退した後も2年間にわたって中央軍事委員会主席のポストを保持した。
関係者は「胡錦涛国家主席は、任期満了時に潔く退任した(1949年以来)初の指導者として、歴史に名を残したい意向だ」としている。
ロイター 9月3日(月)11時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120903-00000023-reut-int

胡錦涛氏は「李克強副首相が党中央軍事委員会副主席に就任する」のを交換条件として、
2013年までに引退するそうです。

中国での党中央軍事委員会副主席という地位は、
次期の国家主席を意味していますよね?

つまり、胡錦涛氏は、習近平氏の次に李克強氏を国家主席にするなら、
2013年までに自らの地位を習氏に全部渡すと言っている訳です。

なかなか素晴らしい取引ですよね?

でも、ちょっと待ってください!
今、江沢民太子党上海閥=ユダ金の習近平国家主席になってしまったら、
即座に戦争経済に持ち込もうとし始めるでしょう。

ところが、さすが胡錦涛氏、その辺もしっかり手を打っているようです。

中国、党指導部7人案有力 胡主席派が過半数、人選なお攻防も
【北京=矢板明夫】来月にも発足する中国共産党次期指導部人事をめぐる調整が大詰めを迎えている。党関係者によれば、最高指導部の政治局常務委員会メンバーを現行の9人から7人に減員する案が今のところ有力だ。秋の党大会で総書記を退く胡錦濤総書記兼国家主席派が中心となって策定した案で、胡氏の出身母体である共産主義青年団出身者(共青団派)が過半数を占めているため、党内から反発の声も上がっている。
◆8月に非公式会合
党指導部に近い情報筋によれば、8月初めに開かれた共産党内の現・元最高幹部らによる非公式会合、北戴河会議で、江沢民国家主席習近平国家副主席に近いグループが作った9人案と、胡派の7人案について話し合われたという。
そこで胡氏が来春までに党と国家の中央軍事委員会主席の肩書を含め、すべてのポストを習氏に譲ることを承諾したため、胡派の7人案が有力になったという。しかし、具体的人選について党内の合意には至らず、党大会までぎりぎりの調整が続きそうだ。
検討されている人事案では、現在の9人の常務委員のうち、宣伝担当と治安担当の2つのポストを減らし、その権限を党総書記と首相などに振り分ける。
同案によると、共青団派李克強氏が首相に就任。日本の衆参両院議長に当たる全国人民代表大会常務委員長と全国政治協商会議主席の2つの名誉職は、習派の太子党(党高級幹部の子弟グループ)出身である兪正声氏と、共青団派劉延東氏が担当。国家副主席に胡氏の側近の李源潮氏、筆頭副首相には習氏の太子党仲間の王岐山氏が就任。党幹部に対する捜査権を持つ最重要ポストといわれる党中央規律検査委員会書記に共青団派の若手ホープ汪洋氏を起用−となっている。
◆江前主席が猛反発
しかし、この案では江前主席が率いる上海閥の関係者が全員外され、江氏が猛反発しているという。江派は、全国政治協商会議主席に就任予定の劉延東氏が女性であることを挙げ、「これまでに女性が党最高指導部入りした実績がない」などを理由に、江派の張徳江副首相をこのポストに当てようとしている。
また、習氏は自身に近い張高麗天津市党委書記の最高指導部入りを強く推しているが、実績からして7人案だと実現する可能性が低いため、習氏周辺は最近になって「やはり9人に戻すべきだ」と主張、激しい攻防を繰り広げている。
【用語解説】中国共産党政治局常務委員会
中国共産党の最高意思決定機関で、党の最高指導部に当たる。2002年の第16回党大会で、それまで主に7人だった人員が9人に増えた。メンバーは全国人民代表大会(国会に相当)、国務院(政府)、党中央規律検査委員会など各部門のトップになり、総書記が統括する。
産経新聞 9月4日(火)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120904-00000010-san-int

中国の政治は、政治局常務委員会の合議制で行われています。
簡単に言えば、政治局常務委員会内の多数決で決まるようなもの。

そのうちの4人を胡錦濤派で抑えた上で、人数を7人減らしてしまうそうです。
つまり、習近平氏が国家主席になっても、政策は全て胡錦涛派=共青団の意向で決まるという事。

要は、首だけは習近平氏=江沢民派=太子党上海閥=ユダ金に見えるけど、
実質は、胡錦涛派=共青団が全てを統制下に置いているって事。

さらに、その習氏が引退した後は、李克強が継いで、
胡錦涛派=共青団が全てを完全掌握するという事!

これに対し、江沢民習近平が猛反発しているようですが、
胡氏は7人制という条件を飲むなら、2013年までに引退するとの事。

要は、胡錦涛氏がやろうとしているのは、自分の引退を条件に、
今後は中国の政治を共青団派=反ユダ金で押さえるとともに、
絶対に戦争を防ごうとしている訳です。

朗報ですね!

ユダ金と日中に飼われた飼い犬が、尖閣あたりを必死に煽っていますが、
この話が全て本決まりになれば、もう日中戦争の目はなくなります。

中東戦争も、日本からの戦費調達が出来ず、ロシアや中国に阻まれ、
今だに実現出来ていません。

ユダ金覇権=欧米覇権復活のシナリオは、すでに完全に破綻しているのですが、
惰性で工作を続けているというのが現状なのではないでしょうか?


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