シリア化学兵器使用疑惑から、軍事介入・略奪へと繋げたい欧米

シリアの化学兵器問題ですが、国連の現地調査で、
ひとまずは小康状態に入ったようです。

化学兵器使用疑惑　国連きょう現地調査　シリア容認、介入を牽制
【カイロ＝田中靖人】内戦が続くシリアの首都ダマスカス郊外での化学兵器使用疑惑で、シリア外務省は２５日、国営テレビを通じて声明を発表し、現場地域への国連調査団の立ち入りを認めることで国連側と合意したと明らかにした。ロイター通信が伝えた。
声明は現地調査の日時に触れていないものの、国連報道官はロイター通信に対し、調査は２６日から始まると述べた。
国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長の事務所は２５日の声明で、調査の間、政権側が現場地域への攻撃をしないことを約束したと明らかにした。反体制派側も支配地域での「制限のない」活動を認めている。
疑惑をめぐっては、ファビウス仏外相が「化学兵器による大虐殺」と非難。アサド政権を支持するロシアも調査を認めるよう求めるなど圧力が強まっていた。国際非政府組織（ＮＧＯ）「国境なき医師団」によると、３５５人が死亡したという。
アサド政権は、反体制派側が欧米の軍事介入を呼び込む「最後の手段」として化学兵器を用いたと主張しており、現地調査容認で軍事介入を避けたい考えとみられる。ムアッリム外相は２５日、国連のカーネ軍縮担当上級代表（事務次長）と会談。「シリア軍が化学兵器を使用したというテロリスト集団の事実に反する主張を暴くため」調査団に協力すると強調した。
ただ、フランス通信（ＡＦＰ）によると、米政府高官は「（調査が）信頼できるものとなるには遅すぎる」と述べており、軍事介入をめぐる議論にどの程度、影響があるかは不明だ。
一方、シリアのゾウビ情報相は２５日、米国が軍事介入に踏み切った場合、「中東（諸国全体）に火をつけることになる」と牽制（けんせい）し、介入に対抗する意向を強調した。ＡＦＰは同日、イランの軍高官が、米国の介入は「厳しい結果を招く」と述べたと伝えた。
また、イスラエルのペレス大統領はファビウス仏外相との会談で、「シリアにあるすべての化学兵器を取り除くときが来た」と述べ、化学兵器の無力化が必要だとの認識を示した。無力化に軍事力を用いるべきかどうかには言及しなかった。
http://megalodon.jp/2013-0826-1027-14/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130826-00000079-san-m_est